ウォレットアプリを解禁するなど、この1年で少しずつBitcoin(ビットコイン)に対する姿勢を軟化させているApple社ですが、本日ついに一つの大きな敷居を超えたようです。
先ほど公開されたこの「Game of Birds」というiOS端末用ゲームでは、ゲーム内での直接的なビットコイン報酬支払いが実装されているのにもかかわらず、AppStoreの審査に合格しています。
ゲーム内でのビットコインの扱いがまさに「直接的」と言いますか、かなり「露骨」ですので、実際のゲーム画面でどのように実装されているかを見てみましょう。
タイトル画面の右上に、「SET UP BITCOIN(ビットコイン設定)」というボタンがあります。
それを押すと、自分のメールアドレスを登録できるというシンプルな設定方式。
そこには、現在ユーザーに還元できるビットコインの総額が表示されています。ユーザーが報酬のプールにビットコインを寄付することも可能です。
ゲームをスタートすると、画面には見覚えのあるコインが・・・。そのままビットコインです。
爆弾を使ってフクロウをやっつけて、ひよこを逃がすとステージクリアなのですが、ひよこがビットコインに触れると、そのままビットコインをゲットできます。
実際に獲得すると、「Claiming Bitcoin Tip…(ビットコインのチップを獲得中…)」と画面の上に表示されます。
処理が終わると、「100 Bits sent!(0.0001ビットコインが送信されました)」と出ました。
そこで実際に登録したメールを確認してみますと…。
実際に自分宛に0.0001BTC(約3円弱)のビットコインが送信されてきました。
一見、これはなんの変哲もないことに見えるかも知れませんが、我々暗号通貨業界の者から見れば、Appleによるこの緩和は画期的な進展と言えます。
なぜなら、今後はゲーム内で直接ユーザーにビットコインを還元することができるからです。
たとえば、RPGゲーム内で金塊を掘り当てたら、すぐにその価値をビットコインとしてユーザーに送金できます。
タイルを並び替える系のパズルゲームでは、ビットコインが3つそろったらその場で送金、なんてこともできます。
リワードアプリでは、いちいち貯めた金額をユーザーに振り込み処理しなくとも、ユーザーにその都度ビットコインで送金することができます。ただしリワードアプリでのビットコイン直接還元が認められるかは不明ですが。
いずれにせよ、この解禁によって今までは許されなかった面白いアプリが企画できるに違いありません。
実際、このゲームはプレイ方法の説明も乏しく、そこまで内容が面白いと思えませんので、デベロッパーがビットコインによるチップ払いを試したかっただけにしか見えないのです…。
ところで、このゲームでは、Coinbase社のビットコイン送金APIを使って、私のメールアドレス宛てにビットコインを送金しています。
同様のことが、弊社のサービス「Zaif」を使って、ビットコインとモナコインとの両方で実現できます。実装もそこまで複雑ではありません。
最小金額で言いますと、実際は送金手数料をどうするかにもよりますが、ビットコインでは0.2円程度、モナコインでは1億分の10円程度から送金が可能です。まとめて振り込み、などという手間もいらず、都度送金をAPI経由で指示するだけです。
もし、同様のサービスを提供してみたいというアプリベンダー様がいらっしゃいましたら、ご遠慮なく弊社までご相談くださいませ。
テックビューロ株式会社 代表取締役 朝山貴生
ビットコイン取引所Zaif Exchange