Zaif Exchangeにて、高機能チャートTradingViewをご利用いただけるようになりました。これにより使用できる機能が大幅に増加し、更に詳細なチャート分析ができるようになります。今回のアップデートで何が出来るようになったのか、まずは基本的な操作方法から順を追ってご案内させていただきます。
目次
1.概要
1-1.高機能チャート「TradingView」とは
TradingViewとは、Webブラウザ上で快適に動作するクラウドベースの新世代チャートアプリで、豊富なテクニカル指標や、トレード分析ツールを備えており、これらのツールを使ってZaifの取引チャート上で価格の動向の予測に役立てることができます。今回は特に基本的な使用法についてご案内いたします。1-2.TradingViewの画面構成
新しいチャートの画面構成は以下のように、チャート上部と左側に各設定ボタンが配置されています。①~④の各通貨選択や、時間軸の設定、テクニカル指標は画面上部から、⑤~⑥のトレンドラインやフィボナッチなどの描画ツールは画面左の設定エリアから操作します。また、画面右上の⑦~⑨のボタンではご自身のチャート画面をSNSで発信したり、描画したチャート画面を保存(※ログイン時のみ有効)することが可能です。

- 各通貨ペアの選択
- 時間軸の設定
- ろうそく足等のチャート設定
- テクニカル指標の設定
- ラインの描画
- ピッチフォークやフィボナッチなどの描画
- SNS連携
- チャート読込機能(※ログイン時のみ)
- チャート保存機能(※ログイン時のみ)
※上記はチャートページの画面で、取引所ページに表示されているチャートでは描画ツールやSNS連携ボタンは使用できません。
2.基本的な使い方
2-1.チャートにテクニカル指標を表示する方法
インディケータの表示の仕方
チャートに移動平均線などのテクニカル指標を表示するには、チャート上で右クリックし、表示されるメニューリストから「インディケータを挿入」をクリックします。また、チャート上部の「インディケータ」から表示することも可能です。
インディケータの選択画面が開いたら、検索窓にテクニカル指標の名称を入力して検索するか、以下のように多数リスト表示されているものの中から目的のものを選択します。

テクニカル指標の設定変更の仕方
テクニカル指標のパラメータ設定も変更できます。表示されている指標について、チャートの左側にその情報が表示されていますので、そこの設定ボタンをクリックするか、RSIなどのラインを直接ダブルクリックするとテクニカル指標の設定画面が表示されます。

各テクニカル指標をテンプレートとして複数保存できる
TradingViewは数多くの指標に対応しており、順張りや逆張り等に対応する指標を複数設定してテンプレート化することができます。テンプレート機能を使えば、複数のテクニカル指標とその設定内容をTradingViewに保存しておき、いつでもすぐにチャート上に反映させることができるのでとても便利です。
2-2.これまでの機能はここから表示
単純移動平均(Moving Average)
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)
これまでZaifのチャートでは、単純移動平均線とボリンジャーバンドを表示することが可能でしたが、これらの指標も、先に述べたインディケータ画面から表示できます。
単純移動平均は検索窓に「Moving Average」と入力するか、「ma」などと入力すれば、候補が表示されるので目的のものを選択します。ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)も同じ要領で検索してください。

2-3.豊富なインディケータ
優れた分析ツールを多数装備
チャート分析をするためには複数のツールが必要です。テクニカル指標や分析ツールはトレーダーの投資スタイルによって選択されるものが様々ですが、TradingViewでは、多くのトレーダーの要求に答えられる必要十分なツールが装備されています。そこで、今回新たに加わった代表的な分析ツールをいくつかご紹介します。代表的な分析ツール
- MACD
- 一目均衡表 (Ichimoku Cloud)
- RSI (Relative Strength index)
- フィボナッチ・リトレースメント
MACD
MACDとは、「Moving Average Convergence / Divergence Trading Method」の略で、日本語では移動平均収束拡散手法といいます。2本の移動平均線(MACDとそれを単純移動平均化したシグナルの2本のライン)を用いることで、相場の周期とタイミングを捉え売買タイミングを早くつかめるといわれています。MACDとシグナル線のクロス、MACDとゼロラインのクロス、MACDやシグナル線の方向の転換などを売買サインとして使用します。一目均衡表
一目均衡表は、一目山人(本名、細田悟一)が作成した国産のテクニカル分析です。価格の上下だけでなく、時間で価格の動きを見ることもできるため、移動平均線よりもダマシを回避しやすいといわれています。先行スパンは抵抗線もしくは支持線として機能し、雲の上にあれば強気、下にあれば弱気となります。RSI
RSI(Relative Strength Index)の略で、日本語で相対力指数と呼ばれ、一定期間における値動きの強弱を数値で表した指標です。RSIは0%~100%の間で推移しますが、いわゆるオシレーター指標の中でも、RSIは最もポピュラーなチャートの一つで、70~80を超えてきたところで逆張りの売り、30~20を割り込んできたところで逆張りの買いと判断されます。フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントとは、チャート上のサポート(支持線)とレジスタンス(抵抗線)の水準をを予測するテクニカル分析ツールの一つです。チャート上のスイングの高値と安値や、ひとつのトレンドの高値と安値を線で結び、フィボナッチ比率を表示させ、一般的に「23・6%」「38・2%」「61・8%」「76・4%」といった数値が重要視されます。その他の分析ツールの一例
- ヘッド・アンド・ショルダー
- パラボリックSAR
- エリオット波動
- ストキャスティクス
- ピボットポイント
- ハーモニックパターン
- ABCDパターン
- ジグザグ, etc.
2-4.TradingViewでチャートにトレンドラインなどを引くには
描画メニュー
トレンドラインや水平線、フィボナッチなどの描画はチャート左にあるメニューから使用できます。トレンドラインの引き方
トレンドラインは、チャート左にある「トレンドライン」を選択し、チャート上をドラッグして描画します。描画したトレンドラインは、マウスをドラッグすることで移動できます。また、描画したトレンドラインをコピーしたい場合は、ラインを右クリックし、「複製」をクリックすると、コピーされたラインが近くに表示されます。

ラインの設定
描画したトレンドライン等をダブルクリックすると、設定のポップアップが表示され、スタイルタブで色や太さを変更できます。座標タブでは直接価格を入力してラインの位置を指定することができます。
可視化タブでは、どの時間軸のチャートを表示するのか選択でき、日足に引いたラインを1時間足に表示したくない場合には、「時間」のチェックを外すとことで表示非表示を選択できます。

水平線の引き方
TradingViewには水平線と水平レイの2種類があり、通常の水平線を引くと、チャート上の画面いっぱいに続く水平線が引けます。一方、水平レイは、クリックした位置以降に水平線が引かれます。2-5.チャートに描いたラインを削除する方法
チャートにフィボナッチやトレンドライン等を描いた後に削除したい場合は、削除したいものを選択後に、表示されるの設定パネル内のゴミ箱をクリックします。2-6.チャート分析結果をそのまま保存可能
チャート上で設定した通貨やインディケータ、分析ツールを用いた描画など、チャート分析した内容を「チャートレイアウトを保存」ボタンから名前を付けてそのまま保存できます。この機能はログイン時のみ有効で、たとえ異なる通貨を選択していた場合でも、読み込みボタンから保存時に指定した名前を選択し、ワンクリックで以前の分析した内容の呼び出しが可能です。

2-7.SNS連携機能
TradingViewでは、ご自身の投資でのアイデアやチャート画面をSNSで発信し、他のトレーダーとアイデアを共有できます。チャート画面の右上のカメラボタンから、簡単にTwitterでご自身のアイデアを発信できます。※スマートフォンからは、取引画面からも発信することが可能です。

3.まとめ
このようにZaifでは、前述の豊富なテクニカル指標や、様々な描画ツールに対応できるようになり、これまで以上に詳細なトレード分析が可能になりました。今回はその中でも、TradingViewの基本的な使用法について解説いたしました。TradingViewは多機能であるため、この他にも多数ツールを備えており、引き続き便利な機能をご紹介する予定です。
今後ともZaif Exchangeをよろしくお願いいたします。
取引所は下記リンクから
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